私を形づくるもの
みなさんは映画を見るとき、どんな基準で作品を選んでいますか? 話題性でしょうか。好きな俳優が出演しているから? それとも、監督の名前にひかれるから?
私は母の影響で小さい頃から洋画が大好きで、特にティーン映画を中心にたくさんの作品を観て育ってきました。そんな私が最近、リバイバル上映で劇場で観る機会を得たのが「ヴァージン・スーサイズ」という作品です。
この映画はソフィア・コッポラ監督のデビュー作で、アメリカ郊外に暮らす美しい5人姉妹の思春期の葛藤や、周囲の人々の憧れと不理解、そして静かに深まる孤独を描いた物語です。特に印象的なのは、フィルムカメラで撮影されているという点です。柔らかな光の滲みや粒子感のある映像は、デジタルにはないあたたかみを持ち、彼女たちの儚さや心の機微と美しく重なります。
私は水色やピンクなど、柔らかく繊細な色合いにひかれることが多く、気がつけば「素敵だな」と思う映画の多くに「監督:ソフィア・コッポラ」の名前があることに気付きました。以前はストーリーや話題性を重視して映画を選んでいましたが、今では映像のトーンや色彩、音楽などの “世界観” に注目して作品を選ぶようになりました。
これからも、映画の世界観に深く浸りながら、自分の感性を刺激してくれるような作品たちと出会っていきたいと思います。
photo & text by minami
インドアだけどたまにアウトドア。映画、音楽、本、自然などその時の気分でその日やることを決める自由奔放な19歳。長野から上京してきては都会の中にある緑を常に探し求めてる。口癖「実家帰りたい。」「猫に会いたい。」
minami
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