アートに触れて変わった日常

今まではあまり興味が湧かなかったのですが、文化服装学院に通うようになってから、作品や芸術に触れる機会が増えたことで、美術館に行くのが好きになりました。もともとアートには疎かったのですが、展示の世界観を「体験」として味わえる感覚がとても新鮮で、特に体験型の展示ではその空間に没入できるのが魅力的です。

まだ多くの美術館を巡れているわけではありませんが、印象に残っているのは、自発的に行きたいと思って足を運んだ「坂本龍一展|音を視る 時を聴く|」。私は“水”というモチーフが好きなのですが、この展示では水をテーマにした作品が多く、非現実的で静かな美しさに包まれていました。音と光が溶け合うような空間で、感性が刺激される感覚がとても心地よく、初めて「また行きたい」と思える美術展でした。

この体験をきっかけに、美術館=お堅い場所というイメージが変わり、今では気軽に行ける癒しの場所になりました。2回目に訪れたのは「西洋絵画、どこからみるか?」展。展示の中で特に惹かれたのが、羊の絵でした。写真のようにリアルなのに実は絵で、羊毛や床の質感まで繊細に描かれていて、本当に息をのむほど美しかったです。技法のすごさと自分の好みにぴったりだったこともあって、気づけば30分ほどその絵の前に立ち尽くしていました。

もうひとつ印象的だったのが、ヴェネツィアの風景画。まるでその場にいるかのような臨場感で、水の匂いや人々の賑わいまで感じられるような作品でした。いつか実際に行ってみたい街のひとつになりました。さらにこの展示で、ロココ美術が自分の好みに合うことも発見。ショップで見つけた羊ちゃんのステッカーも可愛くて、思わず購入してしまいました。

次に行きたい美術館もすでに決まっていて、チケットも購入済み。美術館がこんなにも自分の感性を刺激してくれる楽しい場所になるなんて思っていませんでした。これからも自分の“好き”を見つけに、少しずつ足を運んでいきたいです。

photo & text by ゆめ

北海道産ESFP。人生は一度きり。だから気になったことは何でもやってみたい。知らない世界に触れるのが好きで、日々ちょっとずつ、自分をアップデート中! 食べることが大好きで、四六時中歌っている、ツボが浅くてゲラな女です笑
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ゆめ