色とわたし

私はとにかく原色が好きです。クローゼットを開ければ、鮮やかな赤や青、黄色や緑が目に飛び込んできます。毎日の私服にも必ず原色を取り入れ、少し変わったディテールのトップスや個性的な形の靴にも惹かれます。気づけばいつも、「人と少し違うもの」を選んでいます。

もちろん、目立ちたい気持ちが全くないわけではありません。しかし、それ以上に、自分の気分を上げてくれるものが、たまたま鮮やかな色や個性的なデザインなのだと思います。誰かのためではなく、自分のために選んでいる感覚に近いです。

そんな私の原色好きの原点には、蜷川実花の存在があります。彼女の作品を初めて見たとき、鮮烈な色彩の世界に強い衝撃を受けました。現実なのにどこか非現実的で、色そのものに感情が宿っているように感じたことを覚えています。

それ以来、私は無意識のうちに蜷川実花の作品のような配色を求めるようになりました。真っ赤なトップスに鮮やかな青のバッグを合わせるような大胆な組み合わせも、私にとっては心地よいものです。

一方で、幼い頃の私は黒やグレーなどの無彩色を好み、なるべく周囲に溶け込んでいたいと思う子どもでした。しかし、その頃の自分も今の自分も、どちらも間違いなく私です。

私は、ファッションとは誰かになるためのものではなく、自分を知るためのものだと思っています。好きな色や形を選ぶことで、自分が何を大切にしているのかが見えてきます。私にとって原色は、今の自分らしさを映し出す鏡のような存在です。

photo & text by TOHKO

-派手な髪色と、個性的なネイルと、バンギャと間違われるメイクアップをしているくせに、「ただ派手なだけの真面目っ子」と言われて、嬉しいような悔しいような。来世は、蜷川実花の生み出す世界観で生きられたらいいな。
Instagram: @hawrchang00

瞳子(TOHKO)