こんにちは! ファッションプロモーションコースの安済、喜井、石井です。実は私たち、2024年度文化祭ファッションショー「One」のショー委員長を務めています。11月の文化祭に向けて準備を進めている真っ最中なのですが、2024年9月6日(金)、約3年ぶりに日本で開催された「sulvam」のファッションショーを見ることができました。 なんと! 場所は私たちが学んでいる文化服装学院の遠藤記念館大ホール!  

今回のショーは「Rakuten Fashion Week TOKYO 2025S/S」の「by R」プロジェクト(楽天による日本のファッションシーンをエンパワーメントするプロジェクト)として開催されました。学生のファッションショーとは違うプロの仕事を間近で見られることにワクワクが止まりませんでした。

どこか身近に感じる洋服

今回のコレクションでは、切りっぱなしやスリット、アシンメトリーなデザインなど、自由で動きのあるデザインが多く、遊び心のあるルックだという印象を持ちました。sulvamにはリアルクローズを大切にしているイメージがあります。それを大切にしながらも、新鮮なスタイリングがたくさん見られました。一見シンプルに見えるジャケットスタイルもジャケットが少し前下がりのデザインになっていたり。ロング丈のシャツをベルトで締めてメリハリを出していたり。他にも印象的なルックがいくつもあり、何度でも振り返りたくなります!

照明×音効で魅せていくショー演出 

会場に入ると、ランウェイとたくさんの照明が目に入りました。客席は舞台を囲むように設計されていて、衣装を頭から足先まで、全ての観客が見られるように工夫されています。その他、学生が考えるファッションショーの会場構成とは全く違う活用がされていて、そのひとつひとつに驚かされました。

照明は白一色で、洋服のディテールや柄、色彩を綺麗に見ることができました。シンプルな照明だからこそ、洋服の魅力を最大限に引き出していて、その自由度や面白さを際立たせています。効果的な音効にも注目です。ショー開始時には会場全体が一体となるようなインパクトのあるサウンドが流れ、ショーへの期待感が一気に高まります。リズムに吸い込まれるような体に響く低音が、観客をショーへの世界に引き込み、ショー終了後もずっと耳に残る印象的な演出になっていました。

sulvamからの多くの学び

今回のsulvamファッションショーは、シンプルさとインパクトが両立していました。私たちが取り組んでいる文化祭ファッションショーもインパクトにこだわって企画を進めています。この経験をきっかけに、「エフェクトはもちろん観客の印象に関わる全てのことに強弱を付けるにはどうしたらいいのか」と考えるようになりました。

文化祭ファッションショーでは、デザイナーや製作者、協賛企業、シーン長の思いが込められた作品を多くの人に見てもらいたいと考えています。sulvamのショーのように、観客のみなさんにときめきや新しい服との出会いを感じてもらえるように準備を進めようと決意しました! 「sulvam」のファッションショーからの学びを活かし、観る人や携わる人に刺激を与えられるようなファッションショーにしていきます! 楽しみにしていてください!!

ファッションプロモーションコース 安済・喜井・石井

 

Interview

 

 

「sulvam」について

ブランド名の sulvam はラテン語での「即興演奏」に由来する。服作りは音楽を奏でるように携わる全ての人々がいなければ成立しないという考えのもと生み出されるのが sulvam の服達。毎シーズン、デザイナーのイメージが、素材、パターンメイキング、カッティングを主軸のもとデザインされる。着る人それぞれが主役であり、服はあくまでも服。着る人に寄り添える服を。