リテールプランニングコース卒業生
張 蕾
経歴
2019年 文化服装学院 ファッション流通科入学
2021年 文化服装学院 ファッション流通科 リテールプランニングコース卒業
2023年 ELCジャパン合同会社入社
・現在の仕事のこと
大好きな職場の同僚たちと一緒に
Q:現在の仕事内容について教えてください。
A:今はGINZA SIXの中にあるLE LABOで販売員として働いています。接客の他にも在庫管理や発注などの事務作業や後輩の育成・指導も行なっています。
Q:販売員だけどバックヤードの仕事も結構多いんですね。
A:販売員は接客だけが仕事じゃないからね。とはいえ、私のバックヤードの業務は結構多くて1日の中で接客している時間よりも事務作業している時間の方が多い日も結構あります。接客がしたくてこの仕事に就いたから限られた接客時間の中でいかにお客様に喜んでもらえるかを意識しながら業務に励んでいます。
Q:文化服装学院に入学する前に一度働いていたと聞いたけど、どうして文化に入学しようと思ったんですか?
A:私はもともと中国の大学を卒業した後に中国の銀行で働いていました。銀行員ってどこの国でもそうだと思うけど制服を着て仕事をしなければいけないでしょ。それが私には耐えられなかった(笑) 大金を使うほど服が好きだったわけではないけど毎日制服を着ていると苦しくて、やっぱり自分の好きな服を着たいと思って銀行員を辞めました。その時に自分の好きなことをもっと勉強したいと思って文化に留学することにしました。
Q:銀行員を辞めるのってすごく勇気が必要じゃなかったですか?
A:そうですね。お給料も職場の人間関係もすごく良かったから少し迷いました。仕事と休みとお給料のバランスって難しくて、銀行員は休みが全然なかったからお金があっても使う時間がなかったし、仕事内容にストレスを感じることも多かった。お金を稼ぐことがモチベーションの人もいれば、自分らしく生きることが大切な人もいて、人それぞれ許容できる範囲が違うと思います。私も最初はお金が稼げたらなんでもいいと思っていたけどそうじゃなかったから、働いてみて考えが変わることもあります。
・仕事で大変なこと
Q:仕事をしている時に大変だなって思うことはありますか?
A:仕事自体を大変だなと感じることはほとんどなくて、結構楽しくやれてる。でも自分の性格面で大変だなと思うことはあって人に頼めないところかな。接客以外にも事務仕事もやってるから結構時間がカツカツなんだけど、ゴミ捨てとかちょっとした整理とか小さな業務を人に頼めないんですよ。
Q:どうしてですか?
A:ゴミ捨てとかあまり人がやりたがらない業務を頼むのはちょっと申し訳ないという気持ちがある。自分でやっちゃった方が早いことも多いから、結局自分でやっちゃうかな。でも同じチームだから頼りに行った方が良いし、今後のこととかを考えたら人に何かを頼むことも多くなると思うし少しずつみんなに任せていけるようになりたいなと思ってます。仲間だから!お互い様です。
学生時代の話題には熱が入る張さん
・コースに入って良かったこと
Q:リテールプランニングコースに通っていて学べたスキルにはどんなものがありますか?
A:学んだスキルって言えるかわからないけど薫森先生と出会えたことは大きな出来事だと思っています。さっきも話したけどもともと中国で銀行員をしていて期限を守るとか社会人としての基本的なことには自信がありました。それ以外の部分で人を見るときの目が変わったと思います。相手がどんなことを思いながらその行動をしたのか、優しいことでも、厳しいことでも考えるようになりました。
Q:そう思うきっかけになった出来事ってありますか?
A:最初のきっかけはリテールのチームで作ったオリジナルのTシャツを中国に輸送したときかな。私たちのチームはWeChatを使って中国人向けにもプロモーションを行っていたから海外郵送することがあったんだけど、1回税関で引っかかっちゃって7,000円くらい税金を払わなきゃいけないことがあったの。自分たちで払おうと思ってたけど、一応先生に相談してみたら「自分たちで払ったらダメだよ、経費で申請してみる」って言ってくれて、結局学校が払ってくれたことがあったんです。よく考えたらお店の経費の1つではあるんだけど、(薫森先生にも)すごく優しい一面があるなって感じて、すごく記憶に残ってます。卒業式のときにそれを思い出して泣きそうになりました。
・グループ活動のこと
Q:リテールプランニングコースは毎年リテントをやっていると思うんだけど、コロナ禍のリテントはどんな感じで進んだんですか?
A:私は店長を担当していたんだけど、とにかく忙しかった。コロナが流行っていたからほとんど登校することがなくて、オンライン上でチームを作って例年の文化祭期間に合わせて作った服を売るっていう感じだったです。
Q:オンラインでやるのはすごく難しそうですね。
A:全く現実で会わなかったわけじゃないんだけど、会える機会が本当に少なかったからその日までに必ずタスクを終わらせなきゃっていうプレッシャーがすごくありました。 リーダーとしてチームメンバーの得意なことを見つけて仕事を振ることを意識して活動していました。それが今の仕事でも役に立っていると思います。先生にとってもみんなにとっても初めての経験だったから、今思い返すとよくできたなと感じます。
当時のクラスメイトと記念撮影
・後輩、在校生へのメッセージ
後輩・在校生へのメッセージ「道草を楽しもうぜ!」
Q:在校生と高校生たちにメッセージはありますか?
A:結構難しいな。「道草を楽しもうぜ」です。
Q:どんな意図が込められているんですか?
A:人生の中で無駄な経験ってほとんどないんですよ。どんなことでも何かしらの形で今につながっていたり将来役に立つことが必ずあるから、まずは目の前のことを楽しんで寄り道をたくさんしながら生きていくのがいいと思います。