美女と野獣

魔女の呪いによって野獣の姿に変えられてしまった美しい王子。呪いを解く鍵は、魔法のバラの花びらが全て散る前に誰かを心から愛し、そして愛されること―。だが野獣の姿になった彼を愛するものなどいるはずがなく、独り心を閉ざし本当の自分を見失っていく。

そんな絶望な日々に光を与えたのは、心に孤独を抱えながらも、自分の輝きを信じて生きる、聡明で美しい女性、ベル。このふたりの出会いがお互いの運命を次第に変えていく。

ベルは、意思が強く、好奇心いっぱいで、自分の価値観で物事を判断します。そして偏見を持たず、外見に惑わされない優しさと思いやりで、野獣の孤独に寄り添い、彼の内に秘められた他人を愛する心に気づかせます。その思いやりと、自分の価値観を大切に、迷わず行動する決断力が、みんなにハッピーエンドをもたらしたのでした。

いろんな童話が入っている本でしたが、大好きな美女と野獣の原作が読めてとても良かったです。ディズニーや映画とは違う部分がありとても興味深く、改めてまた違う視点から見れて好きになれました。プリンセスの話が好きな人には是非読んでほしいです。美徳という言葉や意味をもっと考えたくなる物語でした。

photo&text by Daniela