文化に触れること
最近、映画 ”冷静と情熱のあいだ” を観ました。竹野内豊さん演じる主人公が、過去と現在、理性と感情のあいだで揺れながら、それでも誰かを想い続ける姿が印象的でした。忘れたはずの人、終わったはずの関係、それでも心の奥に残り続ける気持ち。その切なさが、イタリアの静かな街並みの中で丁寧に描かれていて、とても綺麗な作品でした。
私はこれまで、大人になるとは感情をコントロールできることだと考えていました。でも、この作品を観て、少し考えが変わりました。うまく言葉にできなかった思い、理屈では説明できない感情、そうしたものを受け止め、抱えたまま生きていくことが、大人になるということだと思ったのです。
また、映画を観たあと私自身、もっと感情に正直に、けれど冷静に物事を見つめていきたいと感じました。情熱だけでは突っ走ってしまうし、冷静すぎると心が動かなくなる。そのちょうどよい自分なりの ”バランス” を探すことこそ、大人になるということなのかもしれません。
映画や音楽、アートなどを通して、自分の中にある “何か” が反応する感覚が、私はとても好きです。人の感性を知ると同時に、自分の感性も知ることができる。そうやって自分らしさが形成されていく実感が得られるからです。これからもたくさんの文化に触れ、心を動かされながら、自分と向き合い、そこから生まれる気付きを成長につなげていきたいと思います。
photo & text by 白
2005年生まれ。東京都出身。B型。好きな食べ物はお寿司とトムヤムクン。趣味は音楽と旅行と映画。最近見た映画は "ケナは韓国が嫌いで" 。よく聴くアーティストはBeabadoobeeとMen I Trust 。今年の目標はオーストラリア旅行に行くこと。
白
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