香水という名のもうひとつの装い
1人の香水好きとして、疑問に思う点が存在します。個人的に香水は、嗅覚でのコーディネート、いわゆるアクセサリーの一部として存在していると感じているんです。つまり今日着る服を決めるのと同じ感覚です。
ある百貨店で、こういう会話を耳にしました。 「香水って嗜好品であって、必需品ではないよね」 香水は嗜好品。間違いではないのですが、私はそこに少し引っかかってしまいました。
古代や紀元前まで遡ると、香りものは神への供え物、儀式に使われていました。また中世ヨーロッパでは、入浴の習慣が無かったため体臭隠しとして、また邪気を払うためや病気の治療にまで使用されており、かなり実用的であったといいます。
香水の歴史として、その存在は嗜好品というものから程遠いのではないでしょうか。「その時代のカルチャーによる」と言われたらそこまでなのですが、香りとスピリチュアルは深くつながっているのは間違いありません。嗜好品として、ただ気分を上げるためだけに現在も存在している訳がないと思うのです。
今や数百を超える香水の種類。体感して感性を深める哲学的な思想をもったものが多いですが、もとは薬局として営業していたり、さらにはラッキーナンバーを香りの名前にそのまま使用した分かりやすくスピリチュアル要素が出ているものもあります。ブランドごとの経緯はもちろん色の違ったこだわりの部分を知ると、楽しみ方も変わり香りに深みが出るはずです。
香水はアクセサリーの一部として存在していると語ったのは、ジュエリーもスピリチュアルと関係しているから。身につける場所、石の種類、カラー…それぞれに様々な意味が込められています。願掛けやお守りという存在は、この国の者だと馴染み深く根付いたものではないでしょうか。それを香りでも感じ取れば、嗜好品といった特別扱いは少なくなっていくでしょう。
photo & text by Kazuya
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Kazuya
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