自分自身のペースでファッションと向き合っていきたい。
私が最初に「ファッション」に触れたきっかけは母だった。母は私が小さい頃、しばらくスタイリストとして働いていて、家には『Harper’s BAZAAR』や『ELLE』の雑誌がたくさんあった。
子どもの頃の趣味の一つは、その雑誌を眺めることだった。当時は書かれている内容も、ファッションの意味もまったく分からなかった。それでも不思議と惹かれるものがあり、おもちゃで遊ばない時間は自然と雑誌を手に取っていた。成長するにつれて、自分なりのファッションの価値観が少しずつ形になっていった。さまざまなスタイルに挑戦し、ファッションに対する情熱はいつも強かった。一時期はクローゼットが服でいっぱいになり、扉が閉まらないほどだった。しかし今では毎週のように断捨離をしている。「実はこんなにたくさんの服はいらないのかもしれない」と思うようになった。
そうしていくうちに、最後までクローゼットに残る服には共通点があることに気づいた。「経年変化」を大切にするブランドには、いつも心を惹かれる。安い服を何着も買うよりも、長く着続けられる価値のある一着を選びたいと思うようになった。
一着の服には、時間の流れや思い出だけでなく、完成するまでに職人が積み重ねてきた時間や技術も込められている。私にとってファッションは、「何を着るか」ではない。「どのように世界と関わるか」という選択そのものだ。変化のスピードがとても速い現代では、次々と新しいものに置き換えられていく。そのたびに「まだ使えるのにもったいない」と感じることが多い。
よく「ファッションは巡る」と言われる。でも私は、その流れに無理に合わせるのではなく、自分が心から好きだと思える場所に立ち止まり、自分自身のペースでファッションと向き合っていきたい。
photo & text by yumiko
中国出身。計画性と実行力のかたまりなESTJ 興味の対象は服だけではなく、健康、食、写真、そして 日々の暮らし。 自然豊かなアイスランドと、人との距離感や暮らしやすさが魅力の日本がお気に入りの場所。素材を生かしたシンプルな食事が好き。運動をすると、「生き返った」と感じる。
yumiko
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