同じ名前の主人公

お久しぶりです。マイです！

みなさんは疲れた時に見たくなる映画はありますか？　私にとって、癒しと力を与えてくれる、そんな映画があります。小学館文学賞の受賞歴のある梨木香歩さんの児童書を映画化した「西の魔女が死んだ」です。

実は主人公の女の子の名前が、私と同じ “まい” なんです。同じなのは名前だけで、性格などはあまり似ていないですが。この映画は、まいが不登校になってしまった心を癒やすために、山奥に住む魔女であるおばあちゃんの家で大切な時を過ごすお話です。

私がこの映画に出会ったのは、コロナ渦で家から出られない日が続いた時でした。毎日家にこもりっきり。大好きな友だちにも会えず、変わらない日々に退屈していました。そんな荒んだ心の時に、たまたまこの映画を見て大号泣しました。優しいストーリーに、穏やかな日々、美しい情景に、思春期の心。あまりの美しさに心から離れませんでした。

この映画に出会ってから、私は新しい夢ができました。自然に囲まれながら過ごすこと。花を育てること。穏やかに生きること。おばあちゃんの暮らしが、私にとっての理想そのものだったのです。私がこの暮らしをするためには、まだまだお金も、暮らしの知恵も足りません。今のひとり暮らしでも…かなり精一杯なので…(笑)　余裕がある暮らしをする日は、まだ訪れなさそうです。

「西の魔女が死んだ」の魅力は、自然に囲まれた穏やかな暮らしだけではありません。自然の雄大さとおばあちゃんの優しさを通して、まいが不器用ながらに成長する姿に心が奪われます。そして、あまりにも寂しくも暖かな最後にあなたもきっと涙するでしょう。課題や仕事に追われて疲れた心に。癒しを求めて、ぜひこの映画を見て ”まい” と一緒に魔女修行してみてはいかがですか？

photo & text by マイ