服を選ぶことは、自分を選ぶこと
最近友人に「髪が青くて、眉毛が白いからシナモロールみたいだね」と言われて複雑な気持ちになりました、grumpynagiです。
“あなたにとってファッションとは?”
文化に入学してから、このような質問をされることが本当に増えました。毎回出す自分の中での結論は、ありきたりかもしれませんが、服が“自身のアイデンティティー”であるということです。
今回は、私がそう感じるきっかけになったアイテムの話。それはニュージーランドに住んでいた18歳の時に古着で購入したパンツです。
このパンツは、アートスクールに通っていた友人に連れられて行ったヴィンテージストアで発掘したもの。見つけた時に、何か分からないけれど惹かれるものがありました。派手すぎるかもと躊躇していた私の背中を押してくれた友人、ありがとう。
いざ購入すると、ドレッシーなエンドフリルながら花柄の刺繍が入った東洋らしさは自分が求めていた100点満点。さらに、色まで自分の好きな黒と赤。着物を着ている時とはまた違うアイデンティティーの発見でした。
このパンツはもちろん日本に持ち帰り、手元に置いているお気に入りの1着です。それがすべてではないけれど、自分が着ると決めた物=自分自身というのもあながち間違いではないかも、なんて思ったり。
ただ、愛する1着に巡り合うことはなかなかの難題です。次はいつになることやら。
photo & text by grumpynagi
日本生まれ、10代を中国・上海とニュージーランドで過ごす。お酒とともに友人と過ごすのが至福の時。毎朝コーヒーを飲むのが習慣だが、それでも朝が弱い。お気に入りの映画「花様年華」に触発されたチャイナドレスブームが定期的に訪れる。
grumpynagi
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