付かず離れず

電車内で大人からは目を逸らされますが、子供たちの視線はよく感じます、grumpynagiです。

今回は、本との関係性について。

幼少期の私は無類の本好きで、友人の家を訪ねる度に本棚を漁っては、遊ぶという本来の目的を放棄していた子供でした。サンタクロースにもお願いしていたのは若草物語とドレス。ここでドレスが登場する辺り、今の自分へのルーツをひしひしと感じますが。

ニュージーランドでは、どうしても日本語が読みたくなりタウンにある図書館をハシゴしていたこともありました。

もちろん、Netflixのドラマに夢中になったり、あまりに忙しくて本から遠ざかるときもあります。でもこうして思い返してみると、本は案外ずっと自分の側にいるものなのかもしれない。自分の想像力に全てを委ねてくれる物語が、結局は昔から変わらない帰る場所になっているのだと思います。

今は、睡魔に襲われていない日の電車移動や日曜日の昼下がりなどに読むことが多いです。ビーチでもキャンプでも公園でも、どこに向かう時でも本をバッグの中に1冊常備するようにしています。

ちなみに、友人と過ごす時間の中でも本を読んでいて、心地いいと感じる瞬間は意外と多いもので、それが最近の気づきかもしれません。

本を開いた瞬間に、今日は文字が全く頭に入ってこないと悟るあの感覚に名前があれば是非知りたい、と思いながら次の1冊を吟味する今日この頃です。

photo & text by grumpynagi

日本生まれ、10代を中国・上海とニュージーランドで過ごす。お酒とともに友人と過ごすのが至福の時。毎朝コーヒーを飲むのが習慣だが、それでも朝が弱い。お気に入りの映画「花様年華」に触発されたチャイナドレスブームが定期的に訪れる。
Instagram : @nagisa.miz

grumpynagi