好きな音楽が変わっても、きっと私はビートルズを聴き続ける。

ビートルズの曲を初めて聴いたのは、保育園の頃でした。母の行きつけの洋服店で母を待つ間、私は店内のお絵かきスペースで絵を描いていました。そこでいつも決まって流れていたのがビートルズでした。当時はビートルズどころか、特別音楽に興味があったなんてこともなく、強いて言えば美空ひばりさんに憧れていた普通の保育園児でした。

そんな私も大きくなり、ある日何かのきっかけでビートルズメドレーを聴く機会がありました。そこで驚くことに流れてくる曲なぜか全て知っている、その出来事がきっかけでビートルズの音楽を聴くようになりました。

正直にいうと、記憶力はあまり良い方ではなく、新しく1年を迎えるごとに数年前の記憶がごっそりなくなるということが多く、友達にはデータの容量があるみたいと言われるほどでした。もちろん保育園児の頃の記憶なんてほとんどなかったため、そんな私の数少ない記憶の中でビートルズの曲はしっかり居続けたのです。

ビートルズの魅力を挙げはじめるときりがなくなるのですが、1度聴いたら忘れられないメロディーが多いことがビートルズの特徴の1つです。

ビートルズの曲を自分から聴いたことがないのに、知っている歌があるという人は多いのではないでしょうか。実際に英語の授業で歌われたり、CMソングとして起用されることも多くポピュラーな曲が多いビートルズなのですが、意外とぶっ飛んでいる曲が多いのも私がビートルズを好きな1つの理由です。

不穏なリズムに乗せてNumber nineを連呼しまくる狂気じみた曲や、明るく陽気な曲調にもかかわらず、歌詞をよく聴くとハンマーで連続殺人をしていたり、彼らは人間のふりをしたブラックジョークそのものだと勝手に思っています。（愛を込めて）

そんな彼らの作った音楽は、私をはじめ多くの人々を虜にしてきました。いくら時代が変わろうが、いつの時代もビートルズは鳴り止まないのです。

photo & text by 瞳

福岡県出身。ブルーベリーの見た目と名前が好きで毎日食べている。好きな映画はシロゲーラの｢彷徨える河｣　好きな監督は、クエンティンタランティーノ監督とウェスアンダーソン監督。生クリームが苦手なので、年に1度だけ給食に出てくるいちごのショートケーキを残した。

瞳