時間は、ある

大人になってから学びへの欲が出てくるのは、何故なのでしょうか…最近、読書を始めました。幼い頃から本を読むことは好きでしたが、歳を重ねるにつれて時間がないことを言い訳に、活字から距離を置いてしまっていました。

ファッションプロモーションコースでは、このコラムをはじめ、文章を書く機会が多くあります。その度に、語彙力・文章力のある人がとても格好よく見えて、私もそうなりたいと思うように。それでも、忙しない生活は続きます。さて、いつ本を読もう?

まず、通学電車の中で本を開いてみることに。PCを開けるのであれば課題を進めたいところですが、私の通学電車はいつも混んでいて、まず座ることはできません。仕方なしにTwitterを見るくらいなら、今こそ本を読むべきだ。イヤホンから流れる音楽を、リリックのないクラシックに切り替え始まった、片道30分の読書生活。読めば読むほど続きが気になって、歩きながら読んでみたりもするのですが、手元がブレて集中できず。もっと落ち着いて読める時間を作りたい。

そうして次に本を開いたのは、湯船の中。お風呂に本を持ち込むことはいろいろ不安がありましたが、この日の私は読書欲が勝りました。結局、本は無事でしたが、ページの間に挟んでいた栞を、湯船に浸してしまったのでした…。

はらり。葉・紙・布などが翻るさま。ですが涙が落ちる音にも「はらり」をあてがった最初の人は、ロマンチックだなあと思ったりしました。

photo & text by 凜

上京組よりも路線に疎い東京人。高校時代に実家を追い出され、優雅に1人暮らしを満喫中。趣味はオンラインゲーム。どうぶつの森とかじゃない。対人のFPSが好き。他には音楽、映画、アートなど。サブカルチャーに育てられた。
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