いいかもという気持ちに素直に

私、アシンメトリーは絶対に嫌なの。

私がファッションに目覚めてからずっと言っている言葉。左右非対称な柄やシルエットがすごく苦手ということです。なんとなくしっくりこないし、自分でコーディネートを組む時にアシンメトリーにしてみて鏡を見ると本当にこれで正解? と疑ってしまうのです。

正解はないからファッションと言えるのかもしれないけど、親や雑誌の中である程度のお手本のスタイルは見てきたつもり。そのお手本の中にアシンメトリーはすごく少なくて全然吸収してこなかったからだろうと考察できます。

そんな私にもアシンメトリーを受け入れざるを得ない時がきたのです。それはファッション流通科の卒業制作ショー。私はシーン長を務めてスタイリングにも大いに関わりました。プロモーションコースで1年間パソコンと格闘する日々を送っているので、9体分のスタイリングなんて検討もつかず…。詳しくは全体をどうまとめ、または分割し、差別化をしながら統一感を持たせるかというところが1番難しかったです。そのスタイリングの壁を打ち破るためにはアシンメトリーが避けては通れない要素でした。

やってみるとあら不思議、かなり素敵にまとめることができました。アシンメトリーといっても2人で1つのスタイル、全体としてシンメトリーになればしっくりどころか超好みと思えるまでに。

苦手とひと口に言ってしまうのも良くないですね。人も物事も場所もそう、食わず嫌いしてるものって思ってるよりたくさんあると思います。早めにしれてちょっと得した気分!

photo & text by うみ

22歳。海とおいしいご飯が好き。ヨガを習い始めて休日はもっぱらヨガのレッスンに励んでいる。読書と映画鑑賞も好きで忙しさによるが、週に1冊、3本くらいを目標にしている。ここまで読んでくれた人はなくしていた片方の靴下が見つかりそう。

うみ