後味悪いだけじゃないんです
何も解決しない、誰も幸せにならない映画って観ますか?
もちろん、結末がハッピーかバッドかは観ないとわからないし、観た人が決めるタイプのものもしばしばありますよね。でも私はバッドエンドの映画特集から今夜の映画を探すくらいバッドエンド映画が好きなんです。
私は普段から考えることがすごく好きで、何かと答えのないことを考えるのが好きなんです。例えば「もしこの時代に生まれていなかったら私はどんな人だった?」とか「愛って何?」とか、「あのワンちゃんはどんなこと考えてるんだろう」とか。もっともっとあるけど、これくらいポップな例に留めておくとして。考え事が大好き。
そして考えてる時間が楽しくて仕方ない。バッドエンド映画が好きな理由はここにつながるのです。ただバッドエンドが好きな悪趣味な人間なのではなくて、映画が終わったあと、「あの場面でこうしていたら結末が変わったかも」とか、「結末はこうだったけどその先はこうかもしれない」とか。ハッピーエンドは誰も疑うことのない結末が提示されるけど、バッドエンドには考える余白があるのです。
噛めば噛むほど味が出るスルメのような魅力に取り憑かれてしまったのです。ほら、こう聞くと少し観てみたくなりました?
photo & text by うみ
22歳。海とおいしいご飯が好き。ヨガを習い始めて休日はもっぱらヨガのレッスンに励んでいる。読書と映画鑑賞も好きで忙しさによるが、週に1冊、3本くらいを目標にしている。ここまで読んでくれた人は知らない間に溜まっていたポイントカードでラッキーなことが起きそう。
うみ