懐かしいときめき

私は1人でいる時、常にヘッドホンをつけて生活しています。電車に乗っている通学、バイト終わりの夜道…。音楽を聴いてその世界に包まれている瞬間が大好きです。

大体はその日の気分や自分の中の流行りで曲を再生するのですが、その日聴きたい曲がなかった場合は、私はとりあえずシャッフルボタンを押します。そういえば最近聴いていなかったな~、そんな曲。数ヶ月前、数年前お気に入りでリピートしていたあの曲。そんな曲が流れた時、私はその時の感情や情景を思い出すことがよくあります。

例えそれが嫌な思い出であろうと、その曲に罪は1つもなくて、むしろ私自身がその曲に助けられたり、励まされたり。耳が全てを覚えているから何かホッとするような、心が満たされるようなそんな暖かい感覚になれるんです。シャッフルで再生しているから意図的に出会うことはできないけど、たまに出会えるからこその幸福。朝眠くて、気持ちがのらない時でもそんな音に再会して小さな幸せを感じることができます。

これに関しては曲だけに限らず、数年ぶりに再開した友達の声を聞いた時や、昔の動画を見返していて音を聞いた時にも当てはまります。例えば、久々に会った友達の顔を見た時の懐かしいという感情は1回脳を通り認識してから感情が生まれるそんな感じがするのですが、声を聞いた時は、ダイレクトに心臓に感情が生まれる気がするのです。音は、正直に受け取れるいちばんの記憶であり大切な存在だと私は思います。

これからもいろいろな音に出会って記憶して、大切な自分の感情として宝物にしていきたいです。

photo & text by こな

東京都出身。MBTIはINFJ。古着屋店員。今はオン眉ウルフ。世界一かわいい猫を飼っている。最近の悩みは寝ても寝なくても眠いこと。
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こな