19歳の考える素直さ

東京には多くの人がいて、話題がつきないため、人生がより充実して感じられます。上京して1年が経ち、この期間を振り返ると、正解か否かはさて、全てを受け入れ、自分のものにしようとしていたことを思い出します。なぜあんなに泣いていたのか、今となっては覚えていないほど、一生懸命だったのです。

上京して2年目を向かえる今も相変わらず目まぐるしい日々が続いています。やはりここは東京。その東京で、私は忘れられない人と出会いました。彼女は他人である私に愛情とは何かを常に教えてくれる人です。職業や年齢、経歴よりも、これが最もしっくりくる紹介文です。

このコラムを書く数分前に起きたエピソードです。私は今取り組んでいることを続けるべきか、辞めるべきか、本当に小さな相談をしていました。それに対して彼女はこう答えました。 「自分次第だよ。忘れてほしくないのは、自分は何者でもないってこと。そのやった事実だけでは、できたとは言えない。まだまだ何もできていない。私は常にプライドがないの。」

この1年3ヶ月で、いかにうまく生きるかを考えて生きてしまっていたと気づきました。19年しか生きていないのに、うまく生きよう、楽をしようとしていたのです。この年齢で浅い経験にも関わらず、リスクマネジメントばかりしていたら、何もできるようにはならないし、“できているように見せている人”になってしまうだけだと悟りました。

私はそんな効率的な人間が嫌いなのに、そうなっている自分に気づいたのです。意識的にプライドを捨てて素直になるには体力が必要ですが、自分が嫌いな人間になるより、はるかに気持ちが良いです。素直になれない自分を克服し、より多くの人と関わり、今あるありがたい命を楽しんで生きていきたいです。愛情とは向き合おうとする姿勢や素直さなのかもしれません。

photo & text by おこと

名古屋出身の19歳。東京に住み始めて1年3ヶ月。名古屋市ではなくても「名古屋出身」と言う人は多い。でも、私はちゃんと名古屋市出身。嘘はつかない。素直に生きることをモットーにしている。見た目は自由奔放に見えると言われるが、実はとても考えやすい繊細ガール。

おこと