友だちの数だけ思い出がある

上京してから生活環境も人間関係も大きく変わりましたが、そんな中でも変わらず続いていることがあります。それは、休みの日に地元の友だちと会うことです。忙しい日常のなかで、ほっとひと息つける大切な時間になっています。保育園や高校が同じ友だちとお泊まりしたり、ディズニーに行ったり、お誕生日をお祝いしたり。さらには高校の女子全員でピクニックに行くこともあります。

中でも、小学校からの同級生女子4人とは、2ヶ月に1度くらいのペースでご飯に行くのが恒例になっています。あるときは、回転寿司に3時間も並んだこともありました。でも、小学生の頃から一緒に育ってきた仲だからこそ、待ち時間さえもずっと笑って過ごせるんです。

そんななかでも、やっぱり話が尽きないのは、1番仲の良い友だちとの時間です。お互いの学校のことや将来のことを話すことが多くなりました。昔は恋バナばかりだったのに、最近は「彼氏欲しいね!」と言いながらも自然と学校や進路の話が中心になって、「私たちも大人になったね!」と笑い合っています。

彼女は小学校からの同級生で、小さいころは教室を移動するときもお手洗いに行くときもいつも一緒でした。名前も最初はちゃん付けで呼んでいたのに、だんだん省略されて今では「みぃ」と呼んでいます。仲が良い分、喧嘩も多く、高校3年の時には、2週間ほど口をきかないという大喧嘩をしたこともありました。内容は本当にくだらないことですが、あの喧嘩があったからこそ、私たちは少し大人になれたのかもしれません。今ではそんなギクシャクとも無縁です。

13年経った今でも、彼女は「みぃにしか話せないから!」とか「いつもありがとう!」と言ってくれます。恋愛だったらマンネリ化しそうですが、私は今もそんな言葉にドキッとしたりしています(笑)。

これからもずっと「みぃ」と呼んでね。この何気ない日々が、私の“ちゃんとした幸せ”です。

photo & text by mimi

2005年生まれ、島育ち。食べることが何よりの幸せ。身長はやっと143cmに! でもまだまだ伸びる(と信じたい)。小さな体で電車や学校のエレベーターと格闘しながら日々アップグレード中。友だちと一緒に韓国のダンス番組を見ることにハマっている。
Instagram:@mimi143c

mimi