「運命を感じたの!」

突然ですが、特定の服に運命を感じたことはありますか? 私はたまにあります。具体的に言うと4か月に1回くらいですね。数字で見ると結構コンスタントに運命を感じてるなと思います。今回は、私が運命を感じたブラウスをご紹介します。

出会いは下北沢の古着フェスでした。当時高校生の私は、初めての下北沢に浮かれていてキョロキョロしていたことを覚えています。プチコションのブースで見つけたのが、このブラウスでした。透け感のある素材だからこその柔らかさと、首まで詰まった正統派なシルエットに惚れこみ、バイトもまだしていなかった私にとって少し高かったブラウスでも迷うことなく購入しました。

帰って「どんな服買ったの? 」と聞いてきた母親に対して開口一番、「運命を感じたの! 」と言ったくらいテンションが上がっていました。

母には値段を伝えると「高っ!? 」と言われましたが、私としては満足しかありませんでした。

元々フランスのヴィンテージに興味があったわけではなかったのですが、この出会いをきっかけにどんどんとのめり込んでいきました。元々の収集癖も相まって、現在はレースやビーズなどにも興味を持ち、見に行くようになり、興味の幅がどんどん広がっていっています。関連図書も集めがちなのでそろそろ本棚が限界ですが、今まで知らなかったことに興味を持ち、新しい発見と出会えるのも服の魅力の1つですね。

photo & text by てっちゃん



東京出身。極度のインドア。19年東京で生きてきたのに未だに渋谷駅で迷子になる。最近の趣味は、週末に骨董市へ出かけること。19年間生きてきて初めて見つけた「お外」に行く趣味である。ミニマリスト化計画をよく立てるが、収集癖があり難航している。

てっちゃん