女性らしいで判断しないで!

メンズライクなファッションが好きなのは、留学先で出会ったUSのHIPHOPに影響されてから。その経験が私の人生を大きく変えました。

当時のホームステイ先は音楽好きで、HIPHOPが常に流れている家庭でした。最初はあまり好きではなかったけれど、そこから音楽にのめり込み、Cardi Bに出会ったことで、自分の好きなスタイルで生きることが重要だと感じさせられました。

これまでにいろいろな人が「あの服は似合っていない」と陰口を叩くのを何度も見てきました。昔の自分は同じように評価されることが怖くて、他人の目を気にして行動することもしばしばありました。Cardi Bに出会ってから、そんなことはどうでもよくなりました。日本では自分の好きな服や派手な服を着ることが異端視されて、白い目で見られることもありましたが、それに怯えて服を選ぶことはなくなりました。私の中で自分の好みの服を着て生きていけばいいという自覚が芽生えました。

高校時代はガーリーでコンサバ系のファッションが主流でしたが、私は男っぽいスタイルが好きで、バギーパンツやメンズブランドを好んで着ていました。少し男らしい性格なこともあり、男友達には「お前は女の姿をした男だ」と言われることもありました。

日本に帰国してからはグランジにハマり、自分の中で「カッコイイ」と言われることが最も嬉しい言葉でした。ただ今は深く考えず、ただ好きな服を選んでいます。それでも服を褒められることが増えました。

自分の女性らしいボディラインが嫌で、全てを服で隠すようにしていました。それは単なるコンプレックス隠しではなく、自分の好みや価値観が反映されたファッションでした。女らしいという価値観へのヘイトから、その後も常に自分はメンズライクなものを好む傾向があります。見た目を女性らしいと判断しないでという高校時代の反骨精神が私のファッションに根付いているのかもしれません。

photo & text by トビ子ちゃん



愛知出身のミレニアムベイビー。高校時代をニュージーランドで過ごす。思い立ったらすぐに行動するけど、リスクヘッジをしないのでトラブルに巻き込まれることが多く、まぁでもそれも人生って感じ。最近は休みがあれば狂ったように渡韓する韓国美容オタク。
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トビ子ちゃん