私のアングラカルチャーとの出会い

衝撃的な出会いは忘れられないですよね。あれは小学校4年生の時でした。叔父から借りた伊藤潤二氏の漫画を読んでいて、初めてホラー漫画というものに触れました。内容はとても綺麗な絵からは想像もつかないくらいグロテスクで、当時はそれに驚愕し、怖い思いをしました。

しかし、年齢を重ねるにつれて読み返すと、その時には気が付かなかった部分にも気づくことができ、さらにハマってしまいました。東京に上京してからは、さまざまな場所で展示会が行われ、欠かさず見にいき、グッズ集めに奮闘しています。

そして2024年5月26日、世田谷文学館で行われている伊藤潤二展に行ってきました。自動扉から特別なイラストが貼られていてワクワクが止まりません。展示会は動画撮影以外の全ての作品の撮影が許可されていて、写真を撮る手が止まらず。私が初めて伊藤潤二氏を見た時のあの衝撃が押し寄せてきて、ずっと感動。カラーイラストの作品から漫画の書き下ろし、伊藤潤二氏が影響を受けた作品の展示がされていて、他の来場者もじっくりと作品を見ています。あの空間だけ時間のながれが違ったように感じました。

私がアンダーグラウンドカルチャーを好きになったきっかけの1つであり、今回の展示会に行けて本当に嬉しかったです。そもそもアンダーグラウンドカルチャーとは、サブカルよりさらにマニアックで日の目を見ないようなカルチャーのこと。過去多くのアングラ文化が生まれましたが、現代まで続くものは少なく、生きている間に伊藤潤二氏の作品に出会えたことが私の中でこの上ない幸せです。

ぜひたくさんの人にアングラカルチャーの魅力について知ってもらいたいです。

photo & text by Kazuhi

アニメや漫画、アングラカルチャーが大好きなオタク。好きなものはとことん極めたくなっちゃうそんな人間。そのためなら行動力がびっくりするほど高くなる。生息地は中野、高円寺、阿佐ヶ谷。今したいことは、広いお家に引っ越すこと。 
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Kazuhi