音楽のちから

「音楽だけは残ればいいのに。」

私が中学生の時からずっと応援していた漫画家の方の作品でのひと言でした。

10年間連載された漫画は完結し、アニメ化もされ、5年の時を経てエンディングを迎えた大好きな作品。その作品の最後の映画公開記念に行われたライブツアーに行ってきました。

私が思春期真っ只中の時に出会った、恋愛を描いた作品であり、歌われる曲は軒並み恋愛ソング。今回行われたライブも「センチミリメンタル」というバンドが中心に、今までの主題歌や劇中歌を振り返るように歌っていくものでした。

作中で、多くの登場人物が衝突しそれぞれ傷つき、それでも音楽をしながら前に進んでいったり、その音楽に励まされたり。中にはもう道が交わることがなくなってしまった人もいて、その人から出た言葉が「音楽だけは残ればいいのに。」でした。

ライブは2000人のキャパのライブハウスで行われました。ステージの後ろにあるスクリーンにアニメや映画の映像が流れ、その言葉のシーンで私も一緒に行った友人もめちゃくちゃ泣きました。お互いの腕を握りつぶしながら（笑）

私も友人も真剣に音楽をやっていた人間であり、音楽に向き合うことの大変さを少なからず知っていたので、作品に共感できる部分や感情移入してしまう部分が多かったです。ライブでも例に漏れず泣きましたが、前を向くための曲もたくさんあり、2時間という短い時間ではあったものの、とても充実した時間を過ごせました。

これからも人生でたくさんの音楽に出会い、好きな音楽やアーティストも移り変わっていくと思います。それでも今まで何度も何度も聴いて励まされてきたセンチミリメンタルの音楽は、私の中に残っていくのだなと改めて感じました。みなさんもぜひセンチミリメンタルの音楽、聴いてみてください♪

photo & text by ne3