気分を上げたいとき、自分にご褒美をあげたいときに
「今日はちょっとだけいい女ぶりたい」 そんな気分、ふいに訪れることってありませんか?
朝からうまくメイクが決まった日とか、アルバイトのシフトが続いた週の終わりとか、誰かに褒められてちょっと嬉しくなった帰り道。特別なことがあったわけじゃないけど、自分を甘やかしてあげたいっていう、小さなご褒美の日に。そんなとき、私は「カフェ・ラ・ボエム」に行きたくなります。新宿御苑や代官山、北青山など、都内に数店舗構えるイタリアンレストラン。ヨーロッパの古い映画に出てきそうな、クラシカルで重厚感のある内装。照明は暗めでシャンデリアがふんわり輝いている。
普段はスニーカーで歩く通学路なのに、ここに来るだけでドレスアップしている自分を想像してしまう。ただランチを食べに来ただけなのに、誰かに見られていたいような、自分をちょっとだけ“演じたくなる”空間です。実はこのお店、映画「君の名は。」に出てくる瀧くんのアルバイト先のモデルになったお店としても知られています。覚えていますか? 三葉と瀧くんが入れ替わり、お互いの生活を楽しんでいるあのシーン、きらびやかなレストランのバックに光る都会の夜景。「あ、ここ…!」と気づいた瞬間、映画の世界に足を踏み入れたような気分になるはず。
料理はというと、見た目だけじゃなく、ちゃんと美味しい。生パスタのもちもち感、バターやハーブの香り、焼き立てのピザの香ばしさ…どれを選んでもハズレがないのがすごい。特におすすめなのはトリュフカルボナーラ。クリーム系なのに重すぎず、口の中に広がるトリュフの香りがクセになる。友だちとシェアしながら楽しむのもいいし、デートで来てもいいし、ひとりで静かに味わっても不思議と気まずくない空間。
価格帯は、学生の身としては少しだけ背伸び。でも、手が届かないほどじゃない。「今日だけはちょっと贅沢してもいいよね」って、自分に言い訳できるちょうどいいライン。日々、頑張っている自分にそっと花を添えるような、そんなお店です。
ファッションと同じくらい、「何を、どこで、誰と食べるか」って、その人のスタイルを作る大事な要素だと思う。だからこそ、自分の“好き”を貫くのと同じように、食べる場所も、時間も、大事に選びたい。カフェ・ラ・ボエムは、ただお腹を満たすだけの場所じゃない。ちょっといい香水をつけたくなる。 少し背筋が伸びる。 そんなきっかけをくれる場所です。
「君の名は。」をもう一度見てから行くと、楽しさは2倍! (※瀧くんのバイトシーンは22:30〜のあたりに注目!) 気分を上げたい日、自分にやさしくしたい日には、ぜひ訪れてみてください。
photo & text by ゆめ
北海道産ESFP。「人生は一度きり」がモットーで、気になったことは何でもやってみる派。知らない世界に触れるのが好きで、日々ちょっとずつ、自分をアップデート中! 食べることが大好きで、気づけばずっと歌っている。笑いのツボは浅め、すぐにゲラゲラしちゃう、そんな私!
ゆめ
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